東京ホテル会 コロナ禍の変遷4年推移の報告(2023年10月)

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みなさま、こんにちは。
東京ホテル会を主催しております高部です。

コロナ禍期から抜け出しが良すぎる

2020年1月より始まった地獄のコロナ禍の変遷推移も今年で4年目となり、またコロナも5類に変更となり、いよいよ終盤となりました。
この報告もこのまま変化が無ければ今年いっぱいで終了したいと思います。

【過去四年間の単価とRevPARグラフ】

東京ホテル会 過去四年間の単価とRevPARグラフ

9月は単価が15,358円、RevPARは13,528円となり、コロナ禍期から抜け出し、力強さと手応えを感じております。と言いますか良すぎてちょっと恐いです。

10月末にハロウィンがありましたが、心配をしていた渋谷も厳戒体制で臨んだので、安心・安全・親切な東京のイメージが維持できてホッとしております。

また、円安でのインバウンド客の増加と邦人は海外旅行が円安と海外物価高なので国内旅行への回帰があったのか休日の落ち込みが予想より少なかったです。

9月も良かったですが、10月はさらに良く、11月も毎年動きが良くなりますので、RevPARは1万2千円~1万3千円代が狙えると良いなと思っております。

12月は年末年始で東京に人がいなくなりますが、湾岸エリアとその周辺はコミケで救われるといった状況になると予想します。

苦しかった、本当に苦しかったコロナ禍の三年間でした。

先月も書きましたが重要な事なので再度掲載をいたします。

東京の宿泊業において2020年から2022年までの3年間は100年に一度の大厄災で暗黒の3年間となってしまいました。
コロナ禍による長引く不況により観光産業は体力を削ぎ取られてしまい、政府の各種支援策が無ければ危機的状況に陥ってしまったと思います。
厳しい、本当に厳しい綱渡りの運営を強いられていた都心の宿泊業界です。
コロナ禍で落ち込んだ観光経済を回す起爆剤として、全国旅行支援等の長期化と地域での振興政策等とインバウンドは必須だと感じております。

皆様はどうお考えでしょうか。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

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