東京ホテル会 他ホテル会様との情報交換(2023年8月)

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みなさま、こんにちは、東京ホテル会を主催しております高部です。
今回は東京ホテル会が日本各地にあるホテル会様との情報交換をしております数値の2023年8月の報告です。

引き続き東京一強の状態が続く

【日本の主要ホテル会 RevPARグラフ】

日本の主要ホテル会 RevPARグラフ

【日本の主要ホテル会 RevPARグラフ(前年8月から本年8月まで)】

日本の主要ホテル会 RevPARグラフ

【日本の主要ホテル会 情報】

日本の主要ホテル会 情報

東京は心配していたお盆期間の落ち込みも少なく、台風等の影響も受けずに今月も良い結果となりました。
東京のRevPARは2022年の12月より爆発的に改善しており、過去に類を見ない程に良い数値となっております。

ここまで続く東京一強の理由が判らずに困惑しております。
考えられる理由としては、外人客が宿泊先の地名として東京を指名する。(私たちがフランスに旅行する時に宿泊先としてパリを指名するのと同じ理由か)
LCC等はコロナ禍で飛行機のリース契約を解約して手持ちの飛行機が少なくなってしまい、お客様はいるが運ぶ飛行機が無くて、結果、旅行先としてメジャーな東京ツアーで飛んでいる。
うーん、よく分かりません。
わかる方がおられましたら教えていただけないでしょうか。

以下は毎月同じですが書きます。

「自粛・自粛」の一辺倒だった都知事がやっと経済活動の重要さに目覚めたのか発言が変わってきたのと、政府の2類から5類への移行の流れとインバウンド解禁が重なった事により押さえつけられていた東京のマーケットは一気に過熱いたしました。
コロナ禍の3年間を塗炭の苦しみに喘いできた観光業からいたしますと、まさに恵みの雨だと感じております。

9月、10月頃より中国インバウンドが本格的に復活いたします。
世界中の方々に今以上に東京観光に来ていただきたいと願っております。

この好調は全国旅行支援等とインバウンド解禁によってもたらされたもので、決してホテル業界が独自で活性化したものではありません。
まだまだ先は厳しいと思っております。

後は経済産業省の『3割出社、7割ワーケーション』を撤廃していただき、経済活動を優先して人流の動きを活発化する活動をして頂けますと幸甚です。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

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