2023年8月 RevPARエリア順位
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順位は先月と変わらず
東京ホテル会を主催しております高部です。
東京ホテル会、2023年8月のRevPARエリア順位を発表いたします。
【エリアRevPAR順位グラフ】

RevPAR1位は銀座エリア、2位は渋谷・六本木エリア、3位は東京・秋葉原エリアとなっており先月と同じとなっております。
東京の観光地として有名な浅草エリアも先月同様に9位で安定し始めております。
4位は上野エリア、5位は赤坂エリア、6位は新橋・日比谷・浜松町エリアとなっております。
4位の上野エリアには人気のアメ横商店街がありいつも賑わっております。
5位の赤坂エリアはビジネス、観光拠点としても申し分無く常に上位におります。
6位の新橋・日比谷・浜松町エリアは銀座に近く、価格の高い銀座を避けて、かつなるべく銀座の近くに泊まりたいという層には狙い目のエリアとなっております。
8月はお盆期間があり、毎年お盆の期間は落ち込むのですが、今年の落ち込みはほとんど無く安心いたしました。
9月10月11月は東京の宿泊特化型ホテルにおいては稼ぎ時なので今年は良い数字で逃げきったと思っております。
ただ、心配なのは東京のホテル宿泊単価がサラリーマンの宿泊経費枠を突き抜けてしまっており、ビジネスでは東京のホテルに泊まりにくいという状況が生まれ始めてきてしまいました。
例として、大阪の会社様で2泊3日の打ち合わせ出張予定を組むも、会社の宿泊経費枠を超えておりこのままでは承認がおりないので、宿泊する事を諦めて新幹線での日帰りを3日間繰り返したというお話を伺った時は大変驚きました。
交通費に関しては実費での清算となるのと、打ち合わせまでの日にちが近く、東京に宿泊したいとのお願い書等を提出して上席に色々と承認を貰うよりも手っとり早いと言っておられでした。
世の中、インフレになり始めておりますので、そろそろ企業様も出張経費をドーンと上げていただきたいと願っております。
あとは、ほぼ先月と同様の動きをしております。
やはり地域での差が出てきてしまっておりますが、銀座の単価がどんどん上がる事によって、東京全体の宿泊単価も上げやすくなりますので、銀座はこれからもプライスリーダーとして頑張って欲しいと思っております。
この好景気がこれからも長く続いてくれる事を願うばかりです。
ほぼ先月と同じ内容ですみません。
以下も重要なのでそのままにしております。
全国旅行支援等とインバウンドの復活で都内の宿泊特化型ホテルにもやっと朝日が射し込みはじめました。
しかし、コロナ禍中の暗黒の三年間で観光産業は大きな痛手を負っております。
継続的な景気浮揚策と各国(特に中国様)と仲良くしていただき、安心・安全・親切で綺麗な日本へどんどんインバウンドが来ていただきたいと願っております。
高部 彦二
東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。
昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。