東京ホテル会 渾身のグラフ(2023年4月)

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みなさま、こんにちは、東京ホテル会を主催しております高部です。
今回は東京ホテル会が総力を上げて作りました渾身のグラフ報告です。

渾身のグラフ①について

【単価(ADR)とRevPARグラフ(1999年4月から2023年4月まで)】

1999年4月より2023年4月までの単価(ADR)とRevPARグラフ

1999年4月より2023年4月までの分析です。

この期間はどのような期間かと言いますと、長い長い景気低迷期であった失われた20年後期から始まり、ゆっくり景気回復期へなるも、2008年9月にリーマンショックがおこり不景気となり、その不景気の最中に2011年3月11日の東日本大震災が発生いたしました。
しかし、2011年後期より日本は復興に向けて力強く動きだし、東京のホテルも売上が上昇し始めました。
さらに入国ビザの規制緩和によるインバウンド需要が重なり東京のホテルは活況を呈するようになりました。
2013年に2020年東京オリンピック開催が決定、国の方針として観光立国目指すという明るい未来と、インバウンドの益々の増加により2019年12月までは希望にあふれておりました。
2020年1月からはコロナ禍により東京のホテルは奈落の底に突き落とされてしまいました。
2020年1月から2022年10月までの約3年間は暗黒の3年間となり、100年に1度の大厄災となっております。
2022年10月からの全国旅行支援やインバウンドの解禁等で、東京へ旅行に行きたいのに我慢させられていた人々の旅行マグマが噴出し、稼働率とお客様単価が一気に回復に向いました。
2023年3月と4月は過去最高の売上となっております。
この調子が続いてくれる事を熱望いたします。

渾身のグラフ②について

【単価(ADR)とRevPARグラフ(2010年01月から2023年04月まで)】

2010年01月より2023年04月までの単価(ADR)とRevPARグラフ

2010年1月より2023年4月までの分析です。

グラフ①では期間が長すぎて直近の表示が見にくかったので、直近の流れがよく判るようにと思い作りました。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

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