2023年1月 東京ホテル会 報告

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2023年1月のADR(単価)は歴代最高値、ただし先月同様に現場は阿鼻叫喚

東京ホテル会を主催しております高部です。
東京ホテル会、2023年1月のまとめができましたので発表いたします。

図をご覧ください。

【稼働率7年間グラフ】

東京ホテル会 稼働率7年間グラフ

【ADR(単価)7年間グラフ】

東京ホテル会 ADR(単価)7年間グラフ

【RevPAR7年間グラフ】

東京ホテル会 RevPAR7年間グラフ

2023年1月は昨年の12月と同様に全国旅行支援等の各種支援策やインバウンドの復活により、ADR(単価)は過去7年で歴代最高値をマークいたしました。

1月の平均稼働率は76.2%となっており、コロナ禍前の2016年から2019年の稼働率にわずかに及びませんでした。
これはほぼ日本全国を襲った大雪とコロナの感染拡大が影響をしているものと思います。

ADR(単価)につきましては10,992円で、先月同様に過去7年間で一番良い数字となっております。

RevPARに付きましても8,419円でコロナ禍前のRevPARとほぼ同じ数値となっております。
大雪とコロナの感染拡大が無ければ先月同様に過去7年間で一番良い数字も夢ではありませんでした。

先月と同じコメントとなってしまいますが、全国旅行支援等とインバウンド解禁等により、いままで押さえられていた潜在的に旅行に行きたかったマグマが爆発したと考えております。
後は企業様の3割出社、7割ワーケーションがゆるくなり勤務出社日数が増えればさらに安定をしだすと思います。

現場は人が少なく、また全国旅行支援等の事務処理等の負荷で阿鼻叫喚のホテル様も多くございます。
会員ホテル様で求人を募集しても人が来ないホテル様があり、勤務条件等で悩み、他の会員ホテル様へ年間公休数等のお尋ねもございました。
あまり違いはありませんでした。

ここから先は毎月同じですが、重要と思っており、そのまま掲載をいたします。

コロナ禍による長引く不況により宿泊産業は体力を削ぎ取られております。
厳しい、本当に厳しい運営を強いられている都心の宿泊業界です。
何度も何度も書きますが本当に一日も、一日も早い回復を願ってやみません。
12月と1月を鑑みますと経済を回す起爆剤としてGo Toトラベルや地域での振興政策や積極的なインバウンド誘致は必須だと感じております。
あと、経済産業省の3割出社、7割ワーケーションの通達が取消となることを願っております。

皆様はどうお考えでしょうか。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

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