2022年12月 RevPARエリア順位

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浅草エリアが力強く上昇中、銀座も1位をキープ、インバウンド復活様々です

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
東京ホテル会を主催しております高部です。
東京ホテル会、2022年12月のRevPARエリア順位を発表いたします。

お詫び、年末に体調を崩し11月の報告が出来ませんでした事、お詫びいたします。

【エリアRevPAR順位グラフ】

東京ホテル会 エリアRevPAR順位グラフ

12月は、11月に続き銀座エリアが1位をキープ、2位は渋谷・六本木エリア、3位は赤坂エリア、4位は秋葉原エリア、5位は新橋・日比谷エリア、6位は新宿エリアとなっております。

気になりますのは新宿エリアが6位となっている事です。
東京ホテル会での新宿エリアは中央線沿線にあるホテル様も新宿エリアに含めており、新宿単体で見ればもう少し上位となると思います。
コロナ禍が真っ盛りの時は都内のホテルはメタメタでしたが、中央線沿線のホテル様はそれほど影響を受けていなかったのですが、都内が元気になりますと相対的に沿線ホテル様のRevPAR比率は下がってしまったものと推測いたします。

浅草エリアですが全国旅行支援等とインバウンド復活の恩恵を受けて久々に最下位から抜け出て12位となりました。
代わりに湾岸エリアが最下位となっております。
湾岸エリアは展示会やコンベンションが増えないと厳しいものと思います。

以前は上位だった横浜エリアが13位となった原因ですが、やはり全国旅行支援とインバウンドの集客による差だと思います。
銀座をはじめとする東京のエリアは全国旅行支援やインバウンド増加の影響を敏感に受け、お客様の動きが良くなりますと高値での販売に切り換えます。
今回13位の横浜エリアはコロナ禍が全盛の時は旅行控えやインバウンド減少の影響も少なく安定していて上位となっていたのですが、東京エリアの動きが活発化してきますと差が出てきてしまいました。

全国旅行支援等とインバウンドの復活で都内の宿泊特化型ホテルにも薄日が射し始めましたがコロナとの戦いは果てし無く長い戦いで、油断大敵でまだまだ終焉がみえません。
苦しい、本当に苦しい戦いです。

継続的な景気浮揚策と各国(特に中国様)と仲良くしていただき、安心・安全・親切で綺麗な日本へどんどんインバウンドが来ていただきたいと願っております。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

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