東京ホテル会 コロナ禍変遷推移過去三年の報告

  • 東京ホテル会日記
  • コロナ
  • 東京オリンピック
  • 売上分析

みなさま、こんにちは、東京ホテル会を主催しております高部です。
コロナ禍変遷推移過去三年の報告をいたします。(厳密には2年と7ヵ月ですが)

何らかの景気浮揚策が必要

東京では2020年2月よりコロナ禍が始まりました。
客船ダイヤモンドプリンセス号での集団感染や志村けん様、岡江久美子様がお亡くなりになり、またマスクも足りなくなり、日本中がパニックになりました。

【過去三年間の単価とRevPARグラフ】

東京ホテル会 過去三年間の単価とRevPARグラフ

東京ホテル会の最悪期は2020年5月で何とRevPARは1,247円まで落ち込みました。

以前に会合でお会いしたソニー様の総務部の方とお話しをした時に「我々がコロナを恐れ、一番出社率を押さえたのが2020年のGW明けで、その時の出社率は3%でした」と仰ってました。
これは東京ホテル会の落ち込みと見事に合致いたします。
出社率が3%のままでは宿泊業はお先真っ暗なので、さらにソニー様にお聞きしたところ現在(2021年夏頃)の出社率は30%から50%の間だそうです。ホッ
エレキに優れた会社様はここまでワーケーションが出来るのですね。

うーん、当時はコロナで死ぬか、不景気で死ぬかの状態でした。
現在も行政による数々の支援策によって生き延びておりますが、もうそろそろ限界ですので何らかの景気浮揚策をぶち上げていただかないと、と思っております。

コロナ禍による長引く不況により観光産業は体力を削ぎ取られております。

厳しい、本当に厳しい運営を強いられている都心の宿泊業界です。
何度も何度も書きますが本当に一日も、一日も早い回復を願ってやみません。
日本経済を回す起爆剤としてGo Toトラベルや地域での振興政策は必須だと感じております。

皆様はどうお考えでしょうか。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

ページトップまで戻る

お問い合わせフォームへ移動