東京ホテル会 他ホテル会様との情報交換(2022年6月)

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みなさま、こんにちは、東京ホテル会を主催しております高部です。
今回は東京ホテル会が日本各地にあるホテル会様との情報交換をしております数値の2022年6月版についてです。

新型コロナウイルスの感染拡大等により停滞と下落傾向

【日本の主要ホテル会 RevPARグラフ】

日本の主要ホテル会 RevPARグラフ

RevPARで見ますと金沢と京都が大きく落とし、大阪が微増、東京は微減といったところです。

4月までは順調に伸びておりましたが、5月と6月は売上の下ブレ感が出てきてしまっております。トホホ

東京では6月10日より『もっと東京』キャンペーンを行いましたが、トライアルという事で、支援金が少なく効果が限定的でした。
と言いますか効果はほぼ無かったです。

東京ホテル会の会員様から届く6月のコメントでレジャーは動いてきたが、ビジネスが戻ってきていないとのコメントを多くいただくようになってまいりました。
これは気候の良くなってきた6月はレジャー客は動いてきたが、肝心要(かんじんかなめ)のビジネス客が動かずにいるという状態です。

経済産業省の3割出社、7割ワーケーションしなさいを真面目に守っていることを如実に表しております。
この3割出社、7割ワーケーションを撤廃か変化させないと都市圏の宿泊特化型の未来はありません。
ついでに鉄道会社やエアラインの未来もありません。

コロナ禍が始まってから2年6カ月が経過しておりますが、一向に治まる気配がなく感染が続いております。
感染しても軽傷者や無症状者が多いのが唯一の救いです。

先月と同じですが、重要と思っており、そのまま掲載をいたします。

観光業ですが薄日がさしますと、コロナ感染拡大で落ち込むというパターンを繰り返しており、現場の苦労は計り知れないものとなっております。
コロナ禍による長引く不況により宿泊産業は体力を削ぎ取られております。
厳しい、本当に厳しい運営を強いられている都心の宿泊業界です。

何度も何度も書きますが本当に一日も、一日も早い回復を願ってやみません。
日本経済を回す起爆剤としてGo Toトラベルや地域での振興政策は必須だと感じております。

皆様はどうお考えでしょうか。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

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