東京ホテル会 これまでのコロナ禍まとめ

  • 東京ホテル会日記
  • コロナ
  • 東京オリンピック
  • 売上分析

みなさま、こんにちは、東京ホテル会を主催しております高部です。

2020年より始まったコロナ禍も2年が経過しました。
大騒動の中、過去三年間の推移のまとめができましたので発表いたします。

コロナ禍で奈落の底へ

平常時の2019年、コロナ禍の始まりの2020年、そしてコロナ禍2年目の2021年の過去三年間グラフとなります。

先ず、グラフをご覧ください。

【過去三年間の単価とRevPARグラフ】

東京ホテル会 過去三年間の単価とRevPARグラフ

これは東京ホテル会の過去三年間グラフで、青い線が単価(ADR)で赤い線はRevPARです。
青い線(単価(ADR))と赤い線(RevPAR)の乖離が激しい時は稼働率が下がっております。

2019年は2020年の東京オリンピック開催で喜んでおりました。
2019年の東京のホテルはインバウンドも順調でRevPAR最高値で12,000円台を出した月(2019年4月)もございました。ウハウハ

そして、東京でのコロナの影響は2020年2月より始まりました。
コロナ禍で東京のホテルは奈落の底へと突き落とされてしまいました。
コロナ禍により2020年5月の平均RevPARは1,275円で、RevPARはピークの2019年4月と比べるとほぼ9割減少というあり得ない数字となっております。

出社率低下による影響も

2021年11月にSONY様にお話しを伺ったのですが、SONY様の最低出社率は、2020年5月で出社率は3%だったそうです。
3%とは恐るべし出社率です。

東京のホテルがガラガラになってしまうのもよく分かります。
エレキに強い会社はここまで出来るのですね。

SONY様の2021年11月の出社率は30%から50%の間だそうです。

今後は?

最低RevPARの2020年5月から東京ホテル会のRevPARは少しずつ上昇をしておりますが、
その上昇の勢いは弱く、変異しやすいコロナウイルス次第ではまだまだ予断を許さない状況です。

東京のホテルは部屋を埋める為に周辺ホテルとの価格競争に突入しており単価(ADR)を下げながら運営をしております。
コロナ禍の今は仕方がない状況かと思います。

ここから先は先月と同じですが、重要と思っており、そのまま掲載をいたします。

コロナ禍による長引く不況により宿泊産業は体力を削ぎ取られております。

厳しい、本当に厳しい運営を強いられている都心の宿泊業界です。

何度も何度も書きますが本当に一日も、一日も早い回復を願ってやみません。

日本経済を回す起爆剤としてGo Toトラベルや地域での振興政策は必須だと感じております。

皆様はどうお考えでしょうか。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

ページトップまで戻る

お問い合わせフォームへ移動