2021年11月 東京ホテル会 報告

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長引く不況により厳しい運営

みなさま、こんにちは、東京ホテル会を主催しております高部です。
東京ホテル会、2021年11月のまとめができましたので発表いたします。

図をご覧ください。

【稼働率7年間グラフ】

東京ホテル会 稼働率7年間グラフ

【ADR(単価)7年間グラフ】

東京ホテル会 ADR(単価)7年間グラフ

【RevPAR7年間グラフ】

東京ホテル会 RevPAR7年間グラフ

11月は対前年同月と比べますと稼働率は上昇したのですが、単価(ADR)は下げてしまい、結果RevPARは2020年とほぼ同額となっております。
これは、部屋を埋める為に周辺ホテルとの価格競争に突入しており単価(ADR)を下げながら運営をしている事の現れです。
良くない傾向ですが、背に腹は代えられない状態で、近隣が下げれば下げざるをえません。

RevPARは昨年とほぼ同額ですが、稼働率が上がった事により客室清掃費の増額、リネンや消耗品費、水道光熱費も上がることとなり、結果利益は減っているものと推測いたします。

コロナ禍による長引く不況により宿泊産業は体力を削ぎ取られております。

厳しい、本当に厳しい運営を強いられている都心の宿泊業界です。

何度も何度も書きますが本当に一日も、一日も早い回復を願ってやみません。

日本経済を回す起爆剤としてGo Toトラベルや地域での振興政策は必須だと感じております。

皆様はどうお考えでしょうか。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

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