2021年7月 地区エリア別のRevPAR順位
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オリンピック開催によりエリアの順位が大きく変動
みなさま、こんにちは、東京ホテル会を主催しております高部です。
今回は2021年7月の地区エリア別のRevPAR順位について考察です。
東京ホテル会では会員様のエリアを15のエリアに分けて分析しております。
図をご覧ください。オリンピック開催によりエリアの順位が大きく変動しております。
【エリアRevPAR平均データ】

【エリアRevPAR順位データ】

【エリアRevPAR順位グラフ】

2021年7月の1位は湾岸エリアとなっております。
これはオリンピック開催により湾岸エリアのホテルに競技関係者や海外のマスコミ等が多数ご宿泊された事で堂々の1位となりました。
湾岸エリアは先月の14位(下から2番目)からトップへ躍り出ました。大躍進です。
2位は渋谷・六本木エリアでここは底堅い堅調さで推移をしております。
3位は品川エリアでこちらは品川プリンスホテル様が一部休館中だった建物を再稼動した事でエリア全体の上昇に繋がりました。
それではオリンピックの恩恵に預かれず依然として厳しい情勢のエリアはどこかと言いますと浅草エリアと銀座エリアがございます。
浅草エリアは2021年2月から最下位となっております。
しかし緊急事態宣言や蔓延防止措置が出ていなかった2020年12月は良い数字を出しておりましたのでコロナが収束しましたら東京の観光地として回復すると思います。
銀座エリアはコロナ禍が始まる前は毎月ほぼ1位をキープしておりましたが、コロナによりインバウンドが絶滅し、銀座のクラブ等も緊急事態宣言で閑古鳥となり順位が急落いたしました。
銀座は銀座というネームバリューに胡座をかいていたような気がいたします。
皆様は如何に思われるでしょうか。
高部 彦二
東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。
昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。