Zoom、いつか来た道、いつか見た路

  • 東京ホテル会日記
  • コロナ

みなさま、こんにちは、東京ホテル会を主催しております高部です。
今回はZoom、いつか来た道、いつか見た路です。

私は20年前にも同じ様な事言われました

今から20年程前ですが、SEの方に、これからはE-メールやスカイプ等が発達して行くのでもうビジネスマンが出張しての宿泊は無くなると思いますよと言われました。

丁度、インターネットとWindows PCが爆発的に普及し始めており、また優秀なSEの方からの発言だったので、宿泊特化型のホテル業は先細りの業界になってしまうと心配いたしました。

しかし、現在の状況をみますに、まったくの杞憂でありました。

いま、コロナで自宅にて仕事を行っている方も多いと思います。
そしてコロナ後も自宅で仕事をさせる会社も有ると思いますが、やはり人は見られていないと怠けるもの、その会社は先細りになると思います。

企業文化、社風等は同じ場所に居て、同じ経験を通して育まれるものだと思います。
企業は人と人との繋がりで発展をしていくものだと思います。

コロナ終息後に発展していく会社は自宅で仕事をさせる会社では無くて、出社して同僚との普段での何気ない会話から発展のヒントを得られる会社だと思います。

ITの進歩は経済を活発にし人と人の出会いも生み出すと思います

話を戻しますが、なぜにSEの方の予想がはずれたのかを推測しますとITの発展がより広いビジネスチャンスを獲得するチャンスになったからだと思います。

ITとはインフォメーション テクノロジー、つまりお知らせ技術と理解しております。

インフォメーション テクノロジーの発達により、今まであり得なかったような事、例としてですが、私がネットで調べてアフリカの山奥の土地を購入する事も可能になりました(売っていればの話ですが・・、すみません、でも売っていても買わないと思います)

この急激なIT技術の発展とLCCの普及により世界が狭くなり、経済活動はさらにさらに活発化いたしました。

ここで重要なのは、契約や物件調査や折衝などは人と人が会って話し合いをして、初めて事がなされると言うことです。

これはZoom等ではなし得ない事柄となります。

インフォメーション テクノロジーにより新しいビジネスチャンスが生まれ人と人との交流も盛んになり、宿泊特化型のホテルもさらに増えていきました。

特にコロナ前は発展著しい中国経済のおかげでインバウンド様々でございました。

コロナが終息すれば、更なる経済活動とインバウンドの復活によりV字で回復すると思います。

特に発展の余力がある東南アジアの方々の活発な経済活動は期待値大ですね。

今後も東京のホテルはさらに発展をしていくと思います。

皆様は如何に思われるでしょうか。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

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