2021年2月 東京ホテル会 売上分析

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東京ホテル会、2021年02月時点での過去三年分析
みなさま、こんにちは、東京ホテル会を主催しております高部です。
今回は東京ホテル会の過去三年間の単価とRevPAR(売上)のデータを元に分析していきたいと思います。

東京ホテル会エリア別RevPAR順位

Gotoトラベルの中止で1月の急落後、2月も苦戦が続く

表の青の線がADR(販売単価)で赤の線がRevPAR(販売可能な全客室の1室あたりの売上)です。
青の線と赤の線が近ければ近いほど稼働率が良い月となり、離れれば離れるほど稼働率が悪い月となります。

東京のADRとRevPARはコロナが騒がれ始めた2020年01月を境に下落をしていき、2020年05月に底となりました。
政府は救済策としてGo Toトラベルを開始したのですが、東京では小池百合子東京都知事が騒いだのでGo Toトラベルは東京を除外して開始する事となりました。

東京のGo Toトラベルの開始は風邪の一種であるコロナ患者が急増する冬場の時期と重なってしまい、患者が急増中でした。
小池百合子東京都知事にとってはこれ幸いということなのか、わざわざお正月の深夜に首相官邸で騒ぎGo Toトラベルはやむなく一時停止する事となりました。
これにより10月11月12月とGo Toトラベルにより順調に回復をしていた東京のホテルマーケットも01月に再び急落して02月も苦戦する状況に陥っております。

本来、02月は受験期で、ある程度安定して売上が確保できる月なのですが今年02月は受験生以外の集客に苦労をしたホテルが数多く見受けられました。
マスコミ等の報道による今回の非常事態宣言の論評を読みますと、1月2日の深夜に小池百合子東京都知事が猿と犬と雉を連れて緊急事態宣言を行うように首相官邸を訪れたという記事がございました。(首相官邸サイド側の怒りの発言)
私もわざわざお正月の深夜にマスコミを引き連れて訪れるのなら、どうせ正月で暇なのだから、その前日の昼間にでも訪れれば良いのに、あざとい奴だなと思った次第です。
そして3月の初旬に小池百合子東京都知事のくだらないパフォーマンスの前に菅首相が先手を打って2週間延長の発表がなされました。
その菅首相の延長発表とほぼ同時期に、前回に猿と犬と雉と揶揄されていた黒岩神奈川県知事より小池百合子東京都知事のあざといやり口が暴露されました。
とても哀しい事ですが、現場の塗炭の苦しみをほっぽって、今、一連のコロナ騒動は、小池百合子東京都知事により政争の具として利用されています。
小池百合子東京都知事もコロナを自身の出世の為の政争の具として利用せずに、真摯に向き合って国ともっと協力関係を構築してコロナ対策をおこなっていって欲しいものです。
小池百合子東京都知事も、病棟が足りない、足りないと騒ぐのであればコロナ発生初期に中国武漢を見習って日比谷公園の芝生に一カ月で病棟を作れば評価が上がったのにと、とても残念に思います。

皆様は如何に思われるでしょうか。

著者紹介

高部 彦二

東京のビジネスホテルに約40年間勤め、勤続中より、東京ホテル会を立ち上げる。
ホテル支配人として、東京ホテル会会長として、バブル崩壊、リーマンショック、3.11東日本大震災、そして今回のコロナショックと東京の宿泊特化型ホテルの変遷と進化を見続けてきた。
『これからの人を育てる』を信条に、品川区及び江東区の旅館組合長他、環境衛生協会、食品衛生協会等々、各種団体の重役として活動する傍ら、業界紙への寄稿も行う。最近のデータ分析は稼働率やADRよりも『RevPAR中心主義』を掲げている。

東京ホテル会

昭和60年、品川区・港区で営業中のホテルを中心に「情報交換と協力親和により共存共栄とホテル業界の向上発展に寄与する」事を目的として『東京城南ホテル会』として発足した。
その後、業界を様々に襲う危機の中、「各ホテルが生き残る為に必要な情報を得ることができる会」へと実践的な変貌を遂げ、平成10年『東京ホテル会』として都内全般のホテルが参加する会に発展した。
『競い合うことでしか生き延びる道は無し』をスローガンとして、毎月の稼働情報交換、他ホテル見学会、活動やセミナー・勉強会の開催等の活動を行っている。現在参加223ホテル、総部屋数43,429室。

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